先日、友人が茅ヶ崎に遊びに来ました。
1時間以上も掛けて電車で来るのだから、限られた時間色々案内しようと張り切っていました。それなのに駅から直行で私の診療所を見たいと言ってくれました。
「面白くないと思うけど・・」
彼女も自分で歯科医院を経営しているので、せっかくのお休みを仕事のモードにしたくなかったのです・・・
「見たいわ、診療所。」
「えっ、本当に?」
この診療所には思い入れがとてもありまして、親友に見てもらえるなんて、とても幸せなことです。
まだ残念ながら、流行っているとは言えない私の小さな診療所。だけど、自慢したいこといっぱいあって・・
私は嬉しくなって、狭い診療所の中を、一生懸命説明しながら見せてまわりました。
私の姿や診療室の写真を、沢山撮ってくれました。
お互い忙しくて、滅多に会えなくなりました。話したいことが沢山あります。
おしゃべりばかりで、結局どこにも連れて行けませんでした。
でも最後は美味しいお魚を一緒に頂いて、楽しい時間を過ごしました。
「気の合った仲間と美味しいものを食べながら、おしゃべりするのって最高に贅沢ね。」
大切なものは、いつも触れたり見る事ができません。この年齢になると、欲しいものまで、物ではなくなってしまいます。
診療所の経営は時に孤独で、誰にも相談できずに悩んだり、だけどひとりで七転び八起きで立ち上がらないといけません。
友人も色々大変でしょう。
お互いの体調を気遣いながら、駅で別れた友の背中に「目には見えない大切なもの」を見て、心が温かくなるような気がしました。
また明日も頑張ろうっと。